本棚にねこまんま

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ねこ と ごはん

【クッキングパパ】ドボン鍋

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今でこそ「料理男子」なんて言葉ができるほど男でも料理ができるのが普通の時代になりましたが、ちょっと昔ではとても考えられないことでした。
私からしてみると父が料理をしている姿なんてものはハレー彗星のようなもので、唯一おぼえているのは母が病気で寝込んだ時のこと。
ごはんと、薄いみそ汁と、魚肉ソーセージを焼いて醤油をたらしたのと、油っぽい卵焼き。
思い返すほどにマズかったのではとすら思うのに、不思議なことに何故か美味しかったものとして記憶に位置づけられているのです。
普段たべられないものというのはその希少性だけでも美味しいと感じるものなのか、父の料理なんてさぞかしマズイだろうとハードルを下げに下げた結果なのか、記憶の補正効果で美味しかったと認識しているだけなのか、はたまた本当に美味しかったのか、謎は謎のまま。
今回はそんな料理下手な父を思い出しつつ、料理男子の先駆け漫画クッキングパパより「ドボン鍋」をつくってみました。

(出典 クッキングパパ3巻/うえやまとち)

上司が購入した山の中の別荘に遊びに行くことになった荒岩一家。
かまどや七輪、お風呂は五右衛門風呂。古き良き日本の暮らしがそこにはありました。
一味パパと長男まことはエノハ(ヤマメ)を釣りに、その間に虹子ママが夕食を作ることになります。
料理上手なパパに引き換え、家事は苦手な虹子。

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(出典 クッキングパパ3巻/うえやまとち)

カレーを作るだけなのに見ているだけでハラハラしてしまいます。
とりあえず包丁握りながら本を読むのは怖いからやめて欲しい。
この後、奇跡的に美味しいカレーが作れたものの、ちょっと目を離している間に焦がしてしまいます。
涙ぐむ虹子に「なーに、まかせろ」とパパが作ってくれたのがこの”ドボン鍋”
もう、この時のパパの安心感といったら。
どんな失敗してもこの人さえいてくれたら何とでもなりそう。
無人島に何か一つ持っていくとしたら荒岩一味だね。
最初はアゴにしか目がいかなかったけど、どんどん格好良く見えてくるからね。
顔もデカいし体もデカいが何より心がデカい。ああ、ごめんやっぱりアゴがデカい。

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(出典 クッキングパパ3巻/うえやまとち)
 
キャベツは2~3枚剥いて丸ごと使います。
残念ながら我が家にはキャベツが丸ごと入るような大きな鍋がないので、根元から1/3ぐらいざっくり切り落としました。
十字に切れ目を入れて鍋に入れます。
コンビーフは高いのでニューコンミートで我慢。

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キャベツの切れ目にスプーンでコンミートを詰めていきます。
作中では素手でねじ込んでるようでしたが、絶対こぼれる…!べたつく…!と思ってやめました。
キャベツがかぶる位の水を入れ、塩ひとつまみ、あればにんにく1かけ。ないからチューブのにんにくちょびっと。
沸騰したら10分煮込んで完成。

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材料ケチってコンミートだけど、鍋が小さくて水からキャベツ出てたけど、にんにくはチューブだけど・・・!!
キャベツの甘みと肉のコクがしみしみで、芯まで柔らかくって美味しかったです。
原作レシピだとちょっと物足りなかったので、途中コンソメで味を調えました。
面倒な作業もなく、ほったらかしにして作れるのでとっても簡単です。

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1/3削っても量がすごい…。
2人じゃ食べきれなかったので、明日スープパスタにでもリメイクしようと思います。

クックパッドスタッフさんたちが再現したレシピもあるので参考にどうぞ。
Cpicon キャベツを食べよう!ドボン鍋 by クッキングパパレシピ

クッキングパパの連載が開始されたのは1985年。
当時はまだまだ「男子厨房に入らず」な時代であり、料理上手な夫と、第一線でバリバリ働く妻という設定はさぞかし斬新なものだったことでしょう。
料理をするのは女の仕事という常識が終焉を迎えつつある今、荒岩夫妻は共働きが主流となった現代において理想の夫婦像になっているのではないかと思います。
嫁の仕事や夢を黙々と支えてくれて、料理上手で育メンで、仕事でも人望が厚いスーパーダーリンが欲しいとは言いません。
家事の苦手な嫁に代わって料理を、口下手な夫の代わりにいつも笑顔で明るく愛情表現は大げさに。
そんなお互いの足りないところを補い合えるような夫婦に憧れるのです。

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(出典 クッキングパパ2巻/うえやまとち)