本棚にねこまんま

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ねこ と ごはん

【二週間の休暇】日菜子のコロッケ

二週間の休暇

「なにもかも忘れてゆっくり休みたい」

仕事に追われ灰色の毎日を送る 日菜子 の元にやってきたのは、大きな黒い2羽の鳥。
「鳥の国にあなたを招待したい」と言う彼らの言葉に誘われ、迷い込んだ世界で、日菜子は記憶をなくし、のんびりと暮らし始めます。
その不思議な世界においても、初めから終わりまで日菜子には大きな感情の揺れはありません。
ただ淡々と物語は進んでいきます。
つかみどころのない日菜子という人物は、誰もが自己を投影しやすい存在です。
だからこそ読者は本を閉じた時に、この休暇の意味を深く考えさせられるのでしょう。

また、焼きなすやレモネード、おにぎりなど、食べ物の描写が多く、ついつい真似したくなってしまいます。
今回は物語の鍵を握る真由美ちゃんの大好物、コロッケをつくってみました。

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(出典 二週間の休暇/フジモトマサル)

材料 (8個分)
ジャガイモ・・・大3個
玉ねぎ・・・1/2
ひき肉・・・100g

たまご・・・1個
小麦粉・・・適量
パン粉・・・適量


ジャガイモは爪楊枝が中心まですっと通る柔らかさになるまで皮ごと茹でます。

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茹でている間に玉ねぎ1/2個をみじん切りにします。
ひき肉を炒め、色が変わったら玉ねぎを入れ、塩胡椒を少々。
玉ねぎがしんなりするまで炒めます。

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(出典 二週間の休暇/フジモトマサル)

このジャガイモを潰すやつを使ってみたくて、買ってしまいました。

輸入品で中国から発送されるので1週間くらいかかりますが、ダントツでこれが安かった。
安いからあんまり期待してなかったんですが、なかなか良いアイテムです。
皮付きのジャガイモをセットしてグリップを握るだけ。

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力もいらないし、1個あたり10秒かかりません。
にょろにょろ。

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皮だけぺろっと残ります。

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茹でて、皮剥いて、潰してが面倒で今まであんまりポテトサラダを作らなかったんですが、これがあれば毎日でもポテサラ満喫できそう。
残りカスはほとんど水圧だけで取れるので、お手入れも楽々です。
ただ、指挟んだら危ないなぁと不安な部分があるので、怪我をしないように注意ですかね。
また、食感を残すために粗めに潰すとかの加減ができないのも減点かな。
逆に裏ごし(粗めだけど)された状態で出てくるので、お菓子作りに活躍してくれそうです。

そうしてマッシュしたジャガイモに炒めておいたひき肉と玉ねぎを混ぜ、粗熱がとれるまで冷まします。

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8等分に区切った後、小判型に成型し、小麦粉→たまご→パン粉の順につけ、油でカリッと揚げたら完成。

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味付けは塩胡椒のみのシンプルなコロッケです。
素朴さが気に入ってぱくぱくと3個も食べてしまいました。カロリー・・・
やっぱり揚げたては美味しい。
揚げ物って中まで火が通ったか分からなくて苦手なんですが、コロッケは中身が加熱済だから好きです。
ポテトマッシャーも手に入ったし、定期的にコロッケパーティを開催したいところ。

 

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(出典 二週間の休暇/フジモトマサル)

日菜子が迷い込んだ世界は何だったのでしょうか。
朝起きると枕元に本が置かれていたことからも、単なる夢ではなかったようです。
ミミズクが自分で書いた本を売っている本屋さん「ニライ書店」
書店名から異世界を示す「ニライカナイ」を連想します。
死後の世界とまでは行かなくとも、仕事から逃げ出し休職している身としては、現在は日菜子のように別の世界に迷い込んでいる状態です。
仕事をやめて二か月が経ち、料理をしたり、掃除をしたり、絵を描いたり、猫と遊んだり、好きなことを好きなだけできるって贅沢なことだな、と感じています。
とはいえ、貯蓄の残高や、社会的体裁を考えるといつまでものんびりしているわけにもいかないでしょうね。
私の前にもいつかミミズクが現れて、元の世界に戻るための本を選ばせてくれるかも知れません。
その時には私も日菜子のように前向きな状態で歩き出せると良いのですが。